皆さん、『ぼっち・ざ・ろっく!』観ましたか?
まだ観てないって人、今すぐ観ましょう。
-𝐹𝑖𝑛𝑒-
なんて冒頭でふざけましたが、今回伝えたいことは端的に言うとこれに尽きます。
いや、ぼっち・ざ・ろっく!面白すぎるんだよ。
神だよ神。オタクはすぐ「神」とか「最強」とか誇張表現使うけど、今回ばかりは一切誇張なし。ありのままの感想。ぼっち・ざ・ろっく!ありがとう。はまじあき先生ありがとう。CloverWorksありがとう。キャストの皆さんもありがとう。音楽を作ってくれた人もありがとう。
特にCloverWorks。着せ恋もマジで面白かった。ぼざろと合わせて2期待ってます。
全世界への感謝の言葉を捧げたところで本題に入るんだけど、先にも述べた通り、ぼっち・ざ・ろっく!の面白さを観ていない人にも伝えたい。
ただ、内容に触れてしまうとネタバレになってしまうので、この面白さをどう分かりやすく伝えようと考えた結果一つの比較対象を見つけた。
約10年前以前放送されていた作品で、「バンドもの」で、「女子高生」で、「大人気」だった、皆んなもご存知『けいおん!』大先生だ。(しかも同じきらら連載)
ちなみにけいおん!も大ファンです
今回は共通点も多そうなこの2作品を取り扱っていきます。
1. 作品の雰囲気
まず第一に触れていきたいのは作品の雰囲気。
けいおん!はいわゆる「日常系アニメ」としての側面が強く、実際の内容も「とある高校の軽音部の女子5人が、放課後部室に集まってお茶したり、休みの日に遊んだりする」というのがメイン。
それに対してぼっち・ざ・ろっく!は、メンバー4人の通う高校が2つに分かれている。そのため、活動としては学校の部活ではなくインディーズバンドという扱いになる。
主な活動場所も学校ではなくライブハウスになるので、けいおん!に比べて少し社会的に広い空間になる。
これが与える影響というのは後述していきます。
2. 登場キャラクター
けいおん!もそれなりにインパクトのあるキャラクターたちが登場するが、ぼっち・ざ・ろっく!はそれの比ではない。
これは公式サイトのキャラクター紹介を見てもらえればなんとなく掴めると思うけど、まず主人公の「後藤ひとり」が化け物。
そもそもキャラ紹介のキャラクターの一言が「絶対いやだ!働きたくない!!怖い!社会が怖い!!」の主人公ナニモンだよ。
あまりにも性根が陰キャなのに、承認欲求は人一倍あるという現代が産んだモンスターみたいな主人公なのだが、このモンスターにインディーズバンドとしての活動という、社会的空間に放り込むと一体どうなってしまうのか?というのがぼっち・ざ・ろっく!の一つのテーマでもある。(違う)
今回は主人公の「後藤ひとり」にフォーカスを当てたが、他のメンバー3人や、ここに関わる他の登場人物もなかなかの粒ぞろいなので、気になった人はアニメを観て自分の目で確かめてくれ──。
3. 音楽
さて、ここまでぼっち・ざ・ろっく!という作品について触れてきたが、ここからはバンドものには欠かすことのできない音楽について触れていく。
けいおん!の音楽は、あくまでも学校の部活動という点や、作品自体がほのぼのとした雰囲気という要素がかなり反映されている。
もちろん、中には“Don't say "lazy" ”や“NO, Thank You!”のようなカッコいい曲もあるが、これらは少し特別なコンセプトで作られた曲で、作中に劇中歌として登場する曲は“ふわふわ時間”や“カレーのちライス”のように、けいおん!らしさが全面に伝わるような曲になっている。
対し、ぼっち・ざ・ろっく!はタイトルにある通りゴリゴリのロックサウンドを聴かせてくれる。
個人的にはここが一番けいおん!と異なる点で、プロの音楽家たちが作った、それでいてぼっち・ざ・ろっく!らしさが詰まった“カッコいい”音楽が聴ける。
また、歌詞もかなり特徴的で───、
歌詞について触れるとネタバレになりかねないのでこれ以上は控えるが、一つだけ言うなれば、作詞してくれた人ありがとう。
正直、作品の内容だけでもとても素晴らしい出来だったけど、ぼっち・ざ・ろっく!はそこに音楽が加わることで「神」になったんだよな。
OP、EDが神なのは言うまでもないが、最初のライブパートで披露された曲を聴いてくれれば、この作品の真剣さが伝わると思うし、皆んな惹き込まれると思う。
4. 最後に
全話観て感じたのは、この作品はかなりギャップを意識しているように思う。
日常パートとバンドパート、それに伴うキャラクターの心情や意識の変化。
アニメーションならではの多彩な強弱のついた表現。
そして聴く人全員を黙らせんばかりの本気の音楽。
まだまだ語り尽くせないほど魅力に溢れているが、最後に一言だけ加えるなら、
「ぼっち・ざ・ろっく!は最高に刺激的でロックな作品である」
まだ観てないって人、今すぐ観ましょう。
ぼざろの記事なのにサムネけいおんなの草